2014年4月から厚生年金基金の改革が始まります。
 「厚生年金基金」は、国の制度である「厚生年金の一部」と民間の「企業年金」から成り立っています。厚生年金の一部を「代行」し運用することで、国が求める利率を上回る分は基金の取り分となりますから、景気のいい頃は多くの厚生年金基金が作られました。しかし、景気が悪くなり利率を下回ると積立不足となり、逆に穴埋めをしなければならなくなります。この「積立不足」が深刻となったため、ほとんどの厚生年金基金制度が、これから解散を検討・実施していくことになります。(解散を容易にする規制緩和は5年間実施)
 まず「厚生年金の代行部分」は、不足分を穴埋めして国に戻します。財産が残っていれば「企業年金制度を終わらせて精算」または「新しい企業年金制度に移行」となります。その際の新しい企業年金制度の選択肢の一つが確定拠出年金制度です。